好きなひとには《好き》って伝えたいんだ!

青春はあまずっぱくて、ちょっとにがくて、やっぱりあまい。
頭脳明晰容姿端麗、高身長にナイスボディ。持ってないものは彼氏くらい(あとお金)それが北条美代子!(当人談)と作中で語られるように完璧な美少女である美代子の軽妙な一人称で綴られる、恋愛模様。
彼女が好きなのは地味で、ぽっちゃりでクラスでもあまり冴えない、竹鶴くん。
それでもひとは、「外見」じゃなく「こころ」美代子はそれをわかっているからこそ、竹鶴くんひと筋だし、逆にいえば竹鶴くんに告白する勇気がなかなかにもてません。
それでも卒業までに好きなひとに「好き」と伝えるために、彼女は奮励します。
ヘビィな展開もありますが、最後の後味はたいへん心地よく、素敵な青春小説でした。

ぜひともご一読ください!

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