第3話 脇役の宿命 III

どうも、事件ラブコメに巻き込まれ過ぎて過労死しかけている脇役です。


労基に駆け込もうかなという冗談はさておき、相変わらず親友主人公幼馴染ヒロインの夫婦漫才に若干頭を抱えている高校生活です。


今日は健やかな朝を迎えれそうです。


何故なら、あのお二人は何事もなく大人しくイチャコラしており、今のところラブコメ事件修羅場戦場が発生する要素が見当たらないからです。


(実際は喧嘩?夫婦漫才をしているが、日常すぎて無視しているだけです)


やったぜ!


登校して何も起きない朝は初めてで、落ち着いて勉強できるよ。


流石に発生するわけもないか。


というわけで今回は俺の日常回だな・・・・・・・・誰得なのだろな。


誰も脇役のことなんて見たくはないという思うけど、一応必要と勝手に決めてやっていこうか。





まずは、とある平日のルーティン






両親が必要経費を払っている一軒家に一人で過ごしている。


朝は5時に起床して、前日に仕込んだご飯と副菜を弁当箱に詰めて冷やしている間にシャワーを浴びて身体を洗うついでに寝癖も直しておく。


制服に着替えてカバンの中身を確認して確実に忘れ物がないことを確認している頃には6時半になっている。その頃には十分に冷えている弁当箱の蓋をして万一の漏れのためにラップで箱と蓋の接合部分を密封するような形にする。


そのあとに行儀が悪いがニュースを見ながら朝ごはんを食べる。


メニューと言えるほど大層なものではないが、ご飯、ジャガイモの味噌汁、安売りの塩辛い鮭とふりかけ


やはり朝ごはんは食べると元気が出るな。


修羅場戦場で消費して昼前には腹ペコになってしまう。


時間にして7時半で洗い物を済ませて忘れ物の最終確認して家の戸締りをすると自転車で学校へと向かう。


30分で大体学校には8時過ぎに着くようにしているというか、そうしないと修羅場戦場にいる時間が伸びて、俺が死ぬ。


途中は何もないのでカット!!!!!!!!



学校について駐車場から下箱のところで上履きに履き替えて、謎の若い奴は苦労してなんぼのクソ根性論のせいで4階にある1年生クラスにたどり着く。


時間にして8時10分前後であるが、日直がある日はもっと早い時間帯になるのだが今回は省略するというか脇役の細かい日常を描く必要はないんだよなぁ。


大体この時間であっても修羅場戦場の火ぶたは切り落とされており、ストレス値は限界突破している。


その時間帯なら俺は神様だって殺してみせよう・・・あっ、ごめんなさいなんでもないです。


許してください、お願いします。


なんでもしませんけど、なにかします。


午前は授業でたまに移動教室や体育があるくらいだな。


今は受験勉強のための基礎の基礎をしているところであるが、両親が大学の授業を払ってくれるとはとても思えないから学費が不要の大学校にしか選択肢がない。


だから、授業内容は聞きながら2と3年で受験に使う科目を先取りしている。


あっという間に午前が終わってお昼ご飯の時間だが、この時間でも修羅場戦場は勃発していてゆっくりと休んでいる暇はない。


神経を毎回擦切って収束させてご飯を食べながら参考書を読み漁っているうちに午後の授業へと突入し、夕方を迎える。


HRが終われば速攻で修羅場戦場に巻き込まれないように駐車場へと走り抜けて愛車(嘘)に乗って真っ直ぐバイト先へと向かう。


ハンバーガーとか揚げ物とかを担当したり、時にレジに入ったりとその日の人員の配置で決まり、先輩だったり陽キャに虐待されたり弄られたりして21時頃になる。


家に帰ってはすぐにシャワーを済まして、晩御飯を作って明日の弁当の仕込みしてからまた勉強して0時を少し過ぎた頃に寝て一日が終わる。


そして、また同じことを繰り返す。


つまらない脇役の一日だろ。


そんなものだ。


だって、どんなに頑張ってもすべてに持っていかれるんだからな。


神様作者がそのようにさせているから報われない噛ませ犬の現実だよ。


いつ俺は解放されて理不尽ラブコメが起きない、平穏な日常を送れるのだろうか。


救いはないのですか・・・










続く?

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