最期まで貫く一流、まさに強(きょう)。

何かを極めた一流の人というのは、何があっても、ぶれない芯を持っている。
彼の茶道の境地には、武力も、人同士の争い事も、そして、死さえも、たてた茶の中に、溶けて消えていくよう。

胸の奥にあるだろう死への恐(きょう)は遠ざかり、そこには、人をもてなす心と、いまを楽しむ興(きょう)のみが在るだけである。

その精神こそが、何よりの強(きょう)であると、私達は思わずにいられない。

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