短い命でみっちり勉強南無三だぁ 明日じゃ遅いぞ、きょうをよむ 

人の足音を聞いて楽しむという発想は実に面白い。
時代小説にどこまで史実どおり書くべきなのかは、作品の内容が何処まで必要としているかで決まるという。
創作にリアリティーを与えているのが、タイトルにもなっている「きょうを読む」である。
千利休は真田信繁の足音を、「良え跫でっしゃろ」と褒めていた。
足音を褒めることは、その人の生き方をも褒めるということ。
ここに現実味を感じるからこそ、本当にあったのではないかしらんと読者に思わせることができるのだ。

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