窮余一策、起死回生! ポップでクレバーな冒険の果てを見届けてください!

面白いのでどなたもご一読ください(最初に結論を置いていくスタイル)。完結済みであり、納得の結末に向かって安心してお進みいただけるご作品ですので、どうか道中、登場人物たちの苦悩や苦難に思う存分感情移入し心揺さぶられてください。最後にはただただ「読んで良かった」という満足感に浸されること請け合いです!

まずキャラクターがとても良いです。誰を推すかと言われればとりあえず味方側の名前が全員挙がってきます。みんな共通して、最低一つは顕著な欠点を持っているのですが、どれも彼らの魅力に直結しています。
性格や性質は様々ですが、主人公一行や勇者一行の名を冠するに相応しい優しさが各々の根底にあり、とても好感を覚えます! タイトルの通り、器用さと不器用さを併せ持つ彼らのことを、きっと応援したくなるはずです!

次にギャグが面白いです。シリアスな展開の合間や小休止のちょっとしたやり取りはもちろんのこと、本編の合間に挟まれる外伝的エピソードシリーズでは、全員の個性が爆発していて、普段のバトルとはまた違った切り口で楽しむことができます! しかし油断していると、意外なところに重要な伏線が仕込まれていたりも…。

そしてやはり秀逸なのはストーリーとバトルの内容だと思います。絡み合う因縁や解き明かされていく謎が、終盤のカタルシスに収束していく過程を、余すところなくお楽しみください! 憎らしい敵の人物造形や、相対する味方の精緻な心理描写も必見です。
特に終盤でラスボス級の二人が取ってくる手段は容赦がなく、「これ詰んだんじゃないか…?」という場面が何度も訪れるのですが、そのたびに合理的かつ予想外の対策や展開が繰り出されます。「その手があったか!」や「ここでこいつらが来るの!?」という驚きも、併せてご堪能ください!

登場人物の精神的成長や仲間同士の強い絆、飽きの来ない戦闘シーン、可愛い動物、美少女にイケメン、サイコな悪党、仄かな恋愛要素、明るく楽しいけれどほんの少し切なさのある読み味…全部欲しい! という欲張りな方にこそオススメいたします!

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