概要
他の何よりも、誰よりも……お前がいい。
奔放僧侶+性悪陰陽師+最弱主人公
舞台は仏教伝来から現代に至ってまでの時代融合した世界。
豊富な知識を持つ彩流 依は、国に属する正式な陰陽師の家系である、紫条 蓮と共に、蓮につく式神を求めてある山中に入った。その山は神と仏が併存する場所。険しい道を進み、頂上へと向かう中、依が足を滑らせ落下した。依の体を朽ちた木の幹が突き抜け、死を覚悟していたが、蓮の呪力で死を免れる。
依の体を突き抜けていたのは、その地に祀られた依代だった。
落ちた場所に覚えのある依は、蓮との出会いを思い出す。
『他の何よりも……誰よりも、依。お前がいい』
依と蓮が山に行ってから、少しずつも状況が変わっていく。
蓮の父親である総代が、ある仏の像を他の寺院に移していた。
仏の像を移した場所は、依と蓮と親交の深い、藤兼
舞台は仏教伝来から現代に至ってまでの時代融合した世界。
豊富な知識を持つ彩流 依は、国に属する正式な陰陽師の家系である、紫条 蓮と共に、蓮につく式神を求めてある山中に入った。その山は神と仏が併存する場所。険しい道を進み、頂上へと向かう中、依が足を滑らせ落下した。依の体を朽ちた木の幹が突き抜け、死を覚悟していたが、蓮の呪力で死を免れる。
依の体を突き抜けていたのは、その地に祀られた依代だった。
落ちた場所に覚えのある依は、蓮との出会いを思い出す。
『他の何よりも……誰よりも、依。お前がいい』
依と蓮が山に行ってから、少しずつも状況が変わっていく。
蓮の父親である総代が、ある仏の像を他の寺院に移していた。
仏の像を移した場所は、依と蓮と親交の深い、藤兼
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神と仏と人。それぞれを分ける境界に臨む者たち。
探求の物語です。
仏教と神道の専門用語がでてきます。気にせずに読み進められますが、検索して勉強するとなおさらいいです。彼らが目指す深みに入っていけます。
もちろん私みたいに知識が不足していようが、その時々の意図や息遣いを感じられます。物語を覆っているのが心地よい難解さだからです。
そして美しい難解さです。例えば、
『相即相入互いに作用し、調和を保つ』
『如来無尽の大悲をもって、三界を矜哀す』
作者の意図と違うかもしれないですけど、ハイファンタジーの呪文に似た響きがあります。落ち着いた文章のなかで、ここぞで現れるので盛りあがります。
続編が待っているようですので、いまのうちに一読されるこ…続きを読む