• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
処の境界

処の境界

成橋 阿樹

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★28
10人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 黒機鶴太
    100件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    神と仏と人。それぞれを分ける境界に臨む者たち。

    探求の物語です。
    仏教と神道の専門用語がでてきます。気にせずに読み進められますが、検索して勉強するとなおさらいいです。彼らが目指す深みに入っていけます。
    もちろん私みたいに知識が不足していようが、その時々の意図や息遣いを感じられます。物語を覆っているのが心地よい難解さだからです。
    そして美しい難解さです。例えば、

    『相即相入互いに作用し、調和を保つ』
    『如来無尽の大悲をもって、三界を矜哀す』

    作者の意図と違うかもしれないですけど、ハイファンタジーの呪文に似た響きがあります。落ち着いた文章のなかで、ここぞで現れるので盛りあがります。

    続編が待っているようですので、いまのうちに一読されることをお勧めします。

    • 2023年1月26日 12:29