出雲大社までの道のりが描かれたロードムービー

前日譚にあたる短編で川の主となった少女。
彼女がなぜ神となったか、このお話の中で明かされます。
そんな彼女・節と付き添いの神・漣が、出雲大社に神としての名前をいただきにいく道のりが描かれています。
漣や途中で一緒になる河童など、神様が他にも出てきますが、それぞれの抱えている事情がちょっぴり切ない。
病で月を眺めることさえできなかった節が、動物園に行ったり、ラストに月を眺めたりするシーンでは思わずホロリと来ました。
昭和初期の列車での旅路も、描写にムードがあってとても良かったです!
漣と宇治朔姫に何があったかもちょっと気になりますね!

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