全体として、悲しみと希望、笑いと感動が巧みにバランスされた作品です。訳ありの主人公が新たな家族とともに新たな生活を築きながら、どのような冒険に出るのか、そしてその過程でどのような真実が明らかになるのか、期待に胸が膨らむ素晴らしい物語です。
ゼロがリリーのために百合を届けようとするエピソードや、パンを食べる場面など、小さなペンギンとしての奮闘が微笑ましくも感動的です。特に「ペットの務め」という彼の内なる葛藤と、それを乗り越えて家族の一員になろうとする姿勢は、読者に笑いと涙を提供します。
さらに、物語に散りばめられた謎――ゼロの正体や女神ヴィーナとの関連――が物語全体に深みを加えています。
自分の正体が分からない魔物は、ある日リリーという少女の姿を見かけ、彼女の傍にいたいと願うようになる。
ひょんなことから愛らしいペンギンの姿に生まれ変わった魔物は、かわいいペットのふりをしつつリリーを守ると心に誓う。
最新『16. 新たなる冒険』まで拝読。
ペンギンのゼロとしてかわいいペットを演じているものの、時々素の太い声が漏れてしまうところが最高でした。
リリーを守ろうとする姿がとてもけなげでよかったです。
最新話で、ゼロはリリーの危機を救うため、一緒に村から旅立つことに。
いじめっこ・ザカリーの動き、なぜか水辺に現れた魔物など、気になる展開がたくさん。続きが楽しみな一作です!!