魔法の霊薬に水晶飴、新星の欠片と黄色の水仙の花。そこへ恋の甘さを二滴。

ファンタジー世界のモノの名前って、どうしてこんなにわくわくするんだろう。
力を秘めた薬草や神秘的な場所の名前。どんな姿か想像の膨らむ、綺麗な響きの石の名前。この作品は、そうした魅力的なモノたちの存在を楽しみつつ、じれったくなる恋の駆け引きも味わえる、素敵な物語です。

主人公の錬金術師・シルヴァンと奔放な美女・オーレリアは、軽口をたたき合う仲であり、それ以上でもあるような無いような、不思議な関係。互いに惹かれあってはいるようだけれど、オーレリアの家には何か容易でない事情もあるらしく……。
と思いきや、意外な味方もいたりして、重くなりすぎずに楽しめます。
章分けされた各話も短めで読みやすいので、目にとまったファンタジー好きな方は是非ご覧あれ!

黄色の水仙って、なんと、そうだったとは……!

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