概要
その店に、やってくるのは困った客ばかり——。
とある街で小さな店を営むシルヴァンの元には、なぜだか厄介な客ばかりがやってくる——。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔法の霊薬に水晶飴、新星の欠片と黄色の水仙の花。そこへ恋の甘さを二滴。
ファンタジー世界のモノの名前って、どうしてこんなにわくわくするんだろう。
力を秘めた薬草や神秘的な場所の名前。どんな姿か想像の膨らむ、綺麗な響きの石の名前。この作品は、そうした魅力的なモノたちの存在を楽しみつつ、じれったくなる恋の駆け引きも味わえる、素敵な物語です。
主人公の錬金術師・シルヴァンと奔放な美女・オーレリアは、軽口をたたき合う仲であり、それ以上でもあるような無いような、不思議な関係。互いに惹かれあってはいるようだけれど、オーレリアの家には何か容易でない事情もあるらしく……。
と思いきや、意外な味方もいたりして、重くなりすぎずに楽しめます。
章分けされた各話も短めで読みやすいので…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一口には表せない関係だからこそ魅力的な二人です
不機嫌な錬金術師(本人曰く薬師)のシルヴァンの店には、いつも厄介事を持ち込んでくる美人の客がいます。
彼女の名前はオーレリア。正体は不明ですが、何やら強大な力を持つ彼女はいつもシルヴァンの店にやってきては、彼をからかったり子供のようなことを言ってみたりして彼の眉間に深いシワを刻み込みます。
飄々とした美人の客と、不機嫌そうに対応する無精髭の錬金術師――と思いきや、二人の間には言葉にできない何かがあり。
迷惑だなんだと言いつつも、結局はオーレリアの尻拭いをしたり言うことを聞いてあげてしまうシルヴァン。オーレリアもまた、厄介事を起こしているように見せかけて実はシルヴァンの利益になるように動いて…続きを読む