ほっこり…微笑ましきボーイミーツガール。

冒頭からして政治的な硬めのお話かと思っていたら! 良い意味で裏切られました。
素直な語り口の少女の日記と、注釈として差し挟まれる論文調のギャップが、なんだかちょっぴり滑稽です。まさか王女も自分の日記が後世にこんな形で分析されるとは思わなかったことでしょう。
短い中にも重厚な世界設定と、女王として生きる少女の葛藤や信念が心に響く、切ない物語でした。読後感は、幸せです。