『灰の怪』という、あらゆる存在を魂のひとかけすら残さず滅ぼしてしまう大災害。原因となった『宝石科学』、そして関連の作戦を調べるため、危険な世界へ向かった一人の〈スクラップ人形〉がいた。SCPの認識災害のような面もあるようで、難解なストーリーに脳をぐらぐら揺さぶられつつ、主人公のひたむきさに、一瞬の光芒に似た鮮烈な印象を覚えて終わる――傷ついた戦士の最後の叫び、そんな余韻の物語です。