増減

　子の成長に寄り添う父。特に、左手は添えるだけに違いない。

　気がつくと、頭からつま先まで歳を実感させられることは多い。それはまるで、仲間の一人がじじい呼ばわりした相手から自分の方が老けていると指摘されるようなものだ。

　そんなこんなで、運動にいそしむ場所はぎりぎりまで寝ていても家から近い方がいいかもしれない。

　ワンオンワンの極意は最後に自分が勝つことだが、いつかは子に乗り越えられて俺は間違っていなかったと実感できることだろう。

　詳細本作。