概要
傭兵に救われた日本人医大生は国外で武器を持って戦うことを決意する!!
日本人医大生の戸賀幸哉はアフリカの小国「ズビエ民主共和国」でのボランティア活動中に政府軍による襲撃を受ける。その際、命を助けてもらった傭兵の狗井浩司の生き様に自らのあるべき姿を見出した幸哉は反政府勢力に加わり、武器を持って戦うことを決意するのだった……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無慈悲な死と、逞しい生が衝突するお話
とにかくリアリティが凄まじいです。
ズビエという国が本当にあるのでは?と、思わずググってしまうほど。
銃火器の名前や、戦術に関する描写がリアリティを付与しているのもそうですが、一番強烈だったのが唐突で無慈悲な"死"の表現です。
この物語、本当にあっけなく人が死んでいきます。
医学生の主人公は、平和な日本にあっては病という敵に医術で挑み、内戦国ズビエにあっては戦争という敵に銃を持って挑みます。
病も戦争も、ある日突然人の命を奪う恐ろしい存在です。
普段生きていて、あまり接することのないこれらをハッキリと描写されていることが、1番のリアリティだと感じました。