登場武器(脇役)

【自動拳銃】


*ブローニング・ハイパワー

ベルギーのFNハースタル社製が一九三四年に開発した自動拳銃。アメリカを始め、世界各国の軍で使用された他、現在ではアフリカを含めた第三世界にも広く流通している。



*ベレッタM1951

イタリアのベレッタ社が第二次大戦後まもなくして開発した自動拳銃。イタリア軍で制式採用された他、ブローニングHPと同じく第三世界にも広く流通している。



*ワルサーP38

第二次世界大戦直前のナチス・ドイツにて設計された自動拳銃。戦中はドイツ国防軍に制式採用され使用されたが、戦後は鹵獲品などがアジア、アフリカ、南米などの紛争地帯に



*トカレフ TT-30

一九三〇年代のソ連で開発された軍用自動拳銃。五〇年代にマカロフ PMが開発されて以降、ソ連では代替が進んだが、アフリカを始めとする世界の発展途上地域では未だ使用されている。




【回転式拳銃(リボルバー)】


*ウェブリー・リボルバー

一八八〇年代後半にイギリスにて開発された中折れ式リボルバー。第一次世界大戦から始まり、二度の大戦ではイギリス軍とその連邦諸国軍の制式採用拳銃として使用された。

様々なバリエーションが存在し、ローデシアなどアフリカ各国でも制式採用された。




【短機関銃(サブマシンガン)】


*Uzi

第二次大戦直後にイスラエルにて開発された小型短機関銃。イスラエル建国を支えた重要な兵器の一つと呼ばれ、その優秀な設計と構造から九十ヶ国を超える国々で使用され、世界中の紛争で活躍した。

アフリカでも七十年代のアンゴラ内戦やローデシア紛争にて使用が確認されている。



*フランキ LF-57

イタリアのルイジ・フランキ社が一九五〇年代に開発したオープンボルト式短機関銃。

アフリカでは六十年代のコンゴ動乱で使用された他、アンゴラ軍とナイジェリア軍での採用が確認されている。



*スターリングL2A3

第二次世界大戦中のイギリスにて開発された短機関銃。本国イギリスだけでなく、世界各国で四十万丁以上が生産され、九十ヶ国以上で使用された。

アフリカではガーナ、ケニア、ナイジェリアなどが制式採用した過去を持ち、現在でも発展途上地域で警備や軍用に使用されている。




【ショットガン】


*水平二連散弾銃

最も古い形式のショットガン。黎明期の銃であり、第一線からは既に退いているが、銃床を切り落としたソードオフ・モデルなどが発展途上地域のゲリラなどに使用されている。

余談だが、日本でも狩猟用に所持が許可されている物もある。




【アサルトライフル】


*五六式自動小銃

中華人民共和国にてライセンス生産されたAK-47のコピー製品。中国人民解放軍では新式のアサルトライフルに代替が進んでいるが、世界各国(特に発展途上地域)ではAK-47とともに広く使用されている。

別名は五六式自動歩槍。



*IMI Romat

ベルギー製のバトルライフルであるFN FALをイスラエルがライセンス生産したモデル。兄弟モデルのFALやL1A1とともにアフリカ各国の紛争で用いられた。



*ベクターR4

南アフリカで開発されたアサルトライフル。ベースはイスラエル製のIMI ガリル。南アフリカ以外にもルワンダ国防軍でも制式採用され、アフリカ各国の紛争で用いられた。



*H&K G3A3

第二次世界大戦後(一九六〇年代)に開発されたドイツ製のアサルトライフル。ドイツ連邦軍を始めとする西側諸国にて制式採用された他、第三世界にも多数が流通したため、現在もアフリカの紛争地帯で多数が使用されている。




【ボルトアクションライフル】


*リー・エンフィールド No.1 Mk III

イギリスで開発されたボルトアクションライフル。一八九五年の採用以降、長きに渡り、イギリス軍の制式小銃として活躍したが、現在は旧式化し退役。アフガン、アフリカを始めとした発展途上地域の紛争地帯では現在も使用されている。



*MAS-36

第二次世界大戦前のフランスで開発されたボルトアクションライフル。フランス軍に制式採用され、アルジェリア戦争や第一次インドシナ戦争に投入された。



*モーゼルGew98

ドイツ帝国時代のドイツで開発されたボルトアクションライフル。現在は旧式化しているが、精密射撃に優れる点から狙撃銃や猟銃として使われることもある。




【機関銃】


*FN MAG-58

一九五〇年代にベルギーで開発された汎用機関銃。アメリカでは改良されたモデルがM240として制式採用されている他、世界各国で使用されてきた。

アフリカではコンゴ動乱でカタンガ共和国が使用したことが確認されている。



*グロスフスMG42

第二次世界大戦中のナチス・ドイツで開発された汎用機関銃。ナチス敗北後は鹵獲品が第三世界に流れ、現代のアフリカ紛争地帯でも使用されている。



*ブレン軽機関銃

チェコスロバキア製のZB vz 26を基に一九三〇年代のイギリスで開発された軽機関銃。本国イギリスだけでなく、六十年代・七十年代のアフリカ各国の紛争で使用された。




【重機関銃】


*ブローニングM2HB

アメリカで開発され、一九三三年以降現代まで同国軍で制式採用されている重機関銃。アメリカ以外にも世界各国で運用されており、アフリカでも数々の紛争に投入されてきた。

一撃で人体を粉々に破壊する一二.七ミリ弾を高速度で連射する。



*DShK38

ソビエト連邦で開発された口径一二.七ミリの重機関銃。一九三九年に同国軍で制式採用されて以降、東側諸国で広く使用されてきた他、アフリカなど第三世界の紛争でも多く運用されてきた。

ブローニングM2HBと同じく高威力の弾丸を高速度で連射できる。



*ブローニングM1919A4

第一次世界大戦末期末にアメリカで開発された重機関銃。ブローニングM2と比べると、小口径の七.六二ミリ弾を発射するが、それでも高い威力と制圧力を誇る。

アメリカ軍ではベトナム戦争まで使用された他、世界各国の軍隊で運用されており、現在でも少なからぬ本銃が地域紛争に使用されている。



*ヴィッカース重機関銃

第一次世界大戦前のイギリスで開発された重機関銃。イギリス軍が二度の大戦を通じて使用した他、世界中の地域紛争で使用された。

コンゴ動乱にては国連軍として派遣されたアイルランド軍の兵士達がカタンガ共和国との戦闘に使用した。




【機関砲】


*ZSU-23-2 二連装対空機関砲

六十年代のソビエト連邦にて開発された連装対空機関砲。口径二十三ミリの機関砲弾は威力絶大で低空飛行する対空目標の他、歩兵などの対地目標への攻撃にも使用された。

アフリカでもナイジェリアやウガンダを始めとした様々な国で採用されている。



*ラインメタル Rh202 二〇ミリ連装対空機関砲

六十年代の西ドイツで開発された対空機関砲。戦後、戦闘機の性能が飛躍していく中で対空目標より対地目標への攻撃に使用されるようになった。

装甲車の主砲や艦載砲としても採用された経緯を持つ。




【手榴弾】


*ミルズ型手榴弾

一九一五年にイギリスで開発された手榴弾。合計で七千万個以上が生産され、アフリカではローデシア軍の兵士が携帯していたことが確認されている。


*F1 手榴弾

第二次世界大戦初期のソビエト連邦で開発された手榴弾。その形状からレモンの愛称で呼ばれていたこともある。

世界の様々な地域に流通しており、現在も各地の地域紛争で使用されている。




【グレネードランチャー】


*コルトM79

六十年代のアメリカで開発された中折式単発のグレネードランチャー。携帯性と利便性に優れる上、実弾以外にもゴム弾や催涙ガス弾などの非殺傷弾も使用できることから、軍以外にも世界中の警察組織で採用された。




【ロケットランチャー】


*六九式ロケットランチャー

ソ連製のRPG-7をコピー生産する形で七十年代の中華人民共和国にて開発された対戦車擲弾発射器。厳密にはロケットランチャーではなく、無反動砲の部類に属する。

RPG-7とともに世界中の紛争地帯で使用され、アフリカでも多数の運用が確認されている。



*RL-83 ブラインドサイド

五十年代のベルギーにて、M20A1スーパー・バズーカを改良する形で開発された個人携帯対戦車兵器。

アフリカではビアフラ戦争にて、ナイジェリア軍が使用したことが確認されている。


*SPG-9 七十三ミリ無反動砲

B-10無反動砲の後継として、六十年代のソビエト連邦で開発された対戦車火器。

車両に積載しての使用や陣地に設置しての使用が基本的だが、歩兵二名での運搬も可能(運搬状態から一分以内に発射態勢に移れる)。

アフリカを含む世界中に流通し、ソマリアなどの紛争地帯で使用されている。




【対戦車ミサイル】


*9K111 ファゴット

六十年代のソビエト連邦で開発された対戦車ミサイル。東側諸国を始め、アフリカなどの第三世界にも輸出され、アルジェリアやアンゴラでの使用が確認されている。

NATOコードネームはAT-4スピガット。




【携対空ミサイル】


*9K32 ストレラ-2

六十年代のソビエト連邦で開発された携帯式防空ミサイルシステム(小型の発射装置と赤外線誘導ミサイルの組み合わせにより、歩兵が携行・発射できる対空ミサイル)。

ベトナム戦争や中東戦争に投入され、アフリカでもボツワナやガーナが制式採用している。



*ミストラル(携対空ミサイル)

八十年代のフランスで開発された個人携帯対空ミサイル(MANPADS)。

世界二十五ヶ国以上で採用され、地上モデル以外にも艦載仕様やヘリコプター搭載仕様も存在する。

アフリカではケニアなどが採用している。




【迫撃砲】


*M2 六〇ミリ迫撃砲

第二次世界大戦直前のアメリカで開発された軽迫撃砲。アメリカ軍ではベトナム戦争まで使用された他、陸上自衛隊やフランスなど米国の同盟国も制式採用していた。

アフリカではアルジェリア戦争にて、フランス軍が使用したことが確認されている。



*ML 三インチ迫撃砲

第二次世界大戦中、イギリス軍が使用した中迫撃砲。

アフリカでは北アフリカ戦線に投入された他、コンゴ動乱にては カタンガ共和国軍がコンゴ・国連連合軍との戦いに使用した。




【多連装ロケット砲】


*六三式一〇七ミリロケット砲

中華人民共和国が開発した牽引式の多連装ロケットランチャー。ベトナム戦争を始め、世界中の地域紛争で使用された。



*BM-21 グラート

六十年代のソビエト連邦で開発された自走式一二二ミリロケットランチャー。

ソ連のアフガニスタン紛争を始め、多数の地域紛争で使用された。




【地雷】


*M18A1 クレイモア

第二次世界大戦後のアメリカで開発された指向性対人地雷。重量一.六キログラム、湾曲した箱状の外側に七百個の鉄球とC4爆薬を内包する。

地雷の殺傷方向となる前面には設置する方向を間違えないために、「FRONT TOWARD ENEMY」の文字が彫り込まれている。



*PROM-1 跳躍地雷

ユーゴスラビアで開発された跳躍型の対人地雷。全体は円筒形の弾体と、地雷頂部に挿入された先端の細長い信管から構成されており、頂部の信管部分を傾けることで発火する。

アフリカでもコソボ、モザンビーク、ナミビアでの使用が確認されている。




【非装甲車両】


*CJ-6ジープ

第二次世界大戦直後のアメリカ合衆国で開発された軍用軽車両。

アフリカでも輸出された車両がコンゴ動乱などにて使用された。



*ランドローバー109'' Series III

イギリス製の軽軍用車両。軍用に開発されたが、民間向けにも販売されている。

コンゴ動乱を始め、アフリカの地域紛争にも輸出された車両が投入された。



*ダッジ WC-52

第二次世界大戦中のアメリカ合衆国で開発された中型の軍用車両。

CJ-6ジープと同じく国外輸出された車両が戦後のアフリカにても紛争地帯で使用された。



*シュタイア・プフ・ハフリンガー

五十年代末にオーストリアで軍用に開発された多目的クロスカントリービークル。

オーストリア軍での採用の他、アフリカではコンゴ動乱にて投入が確認されている。



*ベッドフォード RL

五十年代のイギリスで開発された中型の軍用トラック。コンゴ動乱ではアイルランド軍が人員輸送に使用したことが確認されている。




【装輪装甲車】


*フェレット Mk 1/2

第二次世界大戦直後のイギリスで開発された軽装甲偵察車両。Mk ½はフェレットの中でも天井を高くし、上部にブレン軽機関銃を搭載できるようにしたモデルである。

稚作内ではメネベ民族解放戦線がエジンワの護送に使用する。



*ショーランド軽装甲車(Shorland Internal Security Vehicle)

六十年代のイギリスで開発された偵察警戒用の軽装甲車。

車体はランドローバーをベースに軽装甲が施されており、車体上部には機銃用のターレットも装備できる。

稚作内部では解放戦線がエジンワの護送に使用した。



*FV-603 サラセン

五十年代初期に開発されたイギリス製の装輪装甲車。

マレー紛争や北アイルランド紛争にイギリス軍が投入した他、アフリカではナイジェリアのビアフラ戦争に投入された。

稚作内ではズビエ政府軍が使用。




【装軌式戦闘車両】


*T-55M1

五十年代のソビエト連邦で開発された戦後第一世代主力戦車T-55の近代化改修タイプ。

多くのバリエーションが存在するT-55だが、ローデシア紛争やスリランカ内戦に投入され、アフリカとの関連も深い。


*MT-LB

冷戦初期のソビエト連邦で開発された兵員輸送用の装軌装甲車両。

ソ連軍以外にも東側諸国に輸出され、アフリカではナイジェリア軍での採用と運用が確認されている。


*ZSU-23-4 シルカ

冷戦初期のソビエト連邦で開発された自走式高射機関砲。主砲の口径二十三ミリ四連装対空機関砲の制圧力は高く、しばしば対地攻撃用にも用いられる。

アフリカではアンゴラやモザンビーク、ナイジェリアなどの国にて運用されている。




【航空機】


*FMA IA 58 プカラ

アルゼンチンで開発された軽攻撃機(COIN機)。

アルゼンチン軍では対ゲリラ戦やフォークランド紛争に投入された。

稚作内ではズビエ政府軍が解放戦線の陣地攻撃に使用した。



*ダグラス DC-3C

アメリカのダグラス・エアクラフト社が三十年代に開発した大型輸送機。

各国の軍隊に採用され、アメリカ軍では「C-47 スカイトレイン」、イギリス軍では「ダコタ」の通称で親しまれた。

稚作内では解放戦線指導者のナシム・ジード・エジンワが国内および国外への移動に使用。



*C-130 ハーキュリーズ

五十年代のアメリカ合衆国で開発された戦術輸送機。同国軍で長く使用されただけでなく、世界中に輸出され、様々な紛争地帯で運用された。

内部には六十余名の空挺隊員を収容可能。

稚作内では解放戦線がゾミカ空軍の機体を使用し、カートランド要塞への空挺降下を行った。



*SA 316 アルエットIII

五十年代末期のフランスで開発された軍用輸送ヘリコプター。

アフリカでもローデシア紛争やアンゴラ・モザンビーク・ギニアビサウの独立戦争、南アフリカのアンゴラ侵攻など、多数の地域紛争に投入された。

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