とにかくリアリティが凄まじいです。
ズビエという国が本当にあるのでは?と、思わずググってしまうほど。
銃火器の名前や、戦術に関する描写がリアリティを付与しているのもそうですが、一番強烈だったのが唐突で無慈悲な"死"の表現です。
この物語、本当にあっけなく人が死んでいきます。
医学生の主人公は、平和な日本にあっては病という敵に医術で挑み、内戦国ズビエにあっては戦争という敵に銃を持って挑みます。
病も戦争も、ある日突然人の命を奪う恐ろしい存在です。
普段生きていて、あまり接することのないこれらをハッキリと描写されていることが、1番のリアリティだと感じました。