もしも、僕が傭兵になったら
アカヤネ
登場人物
<反政府勢力側の登場人物>
*戸賀 幸哉(とが ゆきや)
本作の主人公。日本人の医大六年生だが、母の死をきっかけに、ズビエにボランティア活動で入国する。少数民族のキャンプにて活動中に政府軍に襲撃されたところを傭兵の狗井に助けられ、武器をもって戦うことを決意する。
*狗井 浩司(いぬい こうじ)
ズビエで反政府抵抗勢力の一員として戦う日本人傭兵。年齢は三十二歳であり、元第一空挺団所属の自衛隊出身者の傭兵。
物語序盤、幸哉の命を救い、兵士として戦うことを決意した幸哉に戦闘技術やサバイバル技術を叩き込んだ。
少数民族の自治独立を目指すエジンワのことを心酔しており、自身の命をズビエの民族解放に捧げることを誓っている。
*ジョニー・エドゥアルド
元フランス外人部隊所属のアメリカ人傭兵。年齢は三十三歳。
ナシムの活動に触発され、狗井とともに少数民族解放のための武力闘争を展開する。
余談だが、名前はフランス外人部隊に所属していた時代に気に入った源氏名を用いており、偽名である。
*ナシム・ジード・エジンワ
モツ族の若き族長にて、ズビエの少数民族を束ねる指導者。年齢は三十五歳。
精力的な政治活動によって、ズビエ政府の少数民族に対する弾圧の姿勢を変えようと奔走するが、そのために各所から常に命を狙われている。
*カマル
モチミ族出身の解放戦線兵士。解放戦線に所属したばかりで右も左も分からない幸哉を兵士として親友としてサポートした。
*オルソジ
オツ族出身の解放戦線兵士。臆病だが、勇敢に戦う。政治士官となることを目指している。
*エネフィオク
ダンウー族出身の解放戦線兵士。屈強な機関銃手の男。
*ソディック
オツ族出身の無線兵。身長は百五十センチほどと小柄ながら、大型の野外無線機を背負って、機敏に戦う。
*エディンバ
冒頭、ズビエに到着した幸哉と健二に首都「ジーク」の街案内をした案内人。他にもNPO団体を難民キャンプに引率する職務も担っていた。
<ズビエ政府側の登場人物>
*ヤシン・エンボリ
フラム族の国王。年齢は七十歳を超えており、老齢だが、卓越した政治手腕をもって、専制君主制度を三十年に渡って維持している。
*"アドバイザー"
エンボリの側近であり、謎多き最高政治顧問。マハマドゥなど高齢の政治幹部とは対象的に年齢は三十代と若く、その発想や戦略も柔軟で奇抜である。
*マハマドゥ
ズビエの国家戦略部門大臣。政治家としての手腕は優秀であり、政界にはタンジャやハマなど広い人脈を持つが、六十代という年齢もあってか、若い"アドバイザー"には判断の内容や速度で劣っており、エンボリに叱責されることが多い。
そのためか国王と"アドバイザー"に対して強い憎悪と反抗心を抱いており、"アドバイザー"の秘密を鍵にクーデターを画策している。
*タンジャ
ズビエの経済省大臣であり、マハマドゥの忠実な部下。マハマドゥと同じく、"アドバイザー"を失脚させようと考えている。
*ハマ・ダ・パトリア
ズビエの外務大臣であり、マハマドゥの右腕。マハマドゥやタンジャと同じく、"アドバイザー"に頼り切っているエンボリの政治に反抗心を抱いている。
*チェスター・エプスタイン
生まれ育ったローデシアの崩壊後、アフリカ各地を転々としながら、傭兵家業を生業とする冷酷な兵士。短髪の右額から後頭部にかけて残された大きな古傷はかつてのメネべ独立戦争の名残りだという。
"アドバイザー"と直接繋がっており、山岳民族のイガチ族の部隊を率いて、狗井や幸哉達を追い詰める。
*セイニ隊長
マハマドゥ達に忠信的な政府軍指揮官。第十三独立機動軍を率いる。階級は大佐。
<日本の登場人物>
・戸﨑 優佳(とざき ゆか)
幸哉の医大の同級生であり、恋人の女学生。
幸哉とは結婚を考えており、良き理解者だったが、幸哉のズビエ行きをきっかけに擦れ違いが生じることとなる。
・中城 健二(なかじょう けんじ)
幸哉の医大生の同級生。青年海外協力隊に所属し、アジアやアフリカの途上国で医療支援のボランティア活動をした経験が豊富にある。
本作冒頭ではその経験を頼りに訪ねてきた幸哉のことを放っておけないと思い、共にズビエに行く事を決意する。
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