概要
いくら待っても救いに来ない。だから、こっちから捕まえてやるんだ。
第三回偽物川小説大賞 応募作品です。
神を「人間の信仰の対象である絶対者にして不在者」な存在と解釈して、荒れ果てた世界に生きるスラム育ちの少年少女が神を待ち伏せする話を書きました。
神を「人間の信仰の対象である絶対者にして不在者」な存在と解釈して、荒れ果てた世界に生きるスラム育ちの少年少女が神を待ち伏せする話を書きました。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!浅学をお詫びします
そいつを捕まえれば、きっと何か良いことが起こるに違いない。皆が思い思いに想像を巡らせ、噂する「ゴトー」を、少年と少女が待ち伏せしようとするお話。
非常にクールで観念的なお話で、様々な読み方が出来る深みを感じました。
鉈射(ナターシャ)と化瓶(ケビン)に出会った悪党の邪苦(ジャック)と、彼に搾取される呪礼(ジュライ)のエピソードもここがどういう世界で、どういう人たちが生きるのか分かって好きです。
それと、ガスを浴びせてしまった縁とはいえ、たまたま出会った自分を助けてくれたケビンとナターシャは、ジュライにとっては「神さま」だったかもしれませんね。
あとキャラクターの名前に驚いたの…続きを読む