人生を躊躇わない

新聞記者の「私」は、編集局長の命により、牛相撲興行用の写真を用意することに。「西域の小説を書きたい」そんな、忸怩たる思いを抱える「私」は、広大な砂丘で写真家の植田正治と出会う。
戦後昭和を舞台に実在の人物たちが織り成す、創作への思いを描いた小説。言葉遣いや情景によって、読者を一気に昭和の空気へ引き込みます。
立場や作り出すものが全く違う二人ですが、もしも出会えていたら……そんな思いに駆られました。そして、創作活動の末席を汚している自分も、もっと頑張らねばならないと、奮い立ちました。

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