圧倒的な数の不利を受けながらも、最新式の火縄銃を手に、打ち捨てられた砦を守る傭兵部隊。今回は勝利をおさめたが、次は負けても可笑しくない状況でも、彼らが熱狂しているその訳とは?
中世時代のヨーロッパをイメージした、架空戦記のショートショート。実在した「ランツクネヒツ」のような傭兵部隊を主人公にした物珍しさが目を引きます。
国のために戦うというのは、想像できますが、雇われている立場の彼らにとって、どうしてそこまで命をかけるのかというのは些か不可解に思えます。その理由が明らかになった時、呆れながらも、その「熱」の確かさを感じ取れました。