3.11は東京にいたけれど……。
- ★★★ Excellent!!!
(2022/8/10執筆)
作品はファッションホテル『ピシナム』の従業員として働いていた磯辺がライターの秋山から取材を受けるところから始まる。
そこから磯辺は、かつて印象的だったホテル利用者、「R」の事を思い返す事となった。
タグにも書いている通り、この作品は3.11の事を扱っている。
正直、僕はその日東京に住んでおり、直接的に被害を受けた訳では無い。
だが、何だろう。「R」の語るその日の出来事が、僕の心の中にこびりついている。
ニュースで知った被害の数字が、命という意味で重くのしかかる。
レビューを書く場だというのに、言葉にできない感情がもどかしい。