『受付さん』とR。受付と利用者。それだけの関係だけのふたりのやりとりは、時差のある、すれ違うこともある文字だけだった。言葉にならない満足感。映画館で、良質な映画を堪能したような満足感でした。
わたしは3.11を経験していません。当時はテレビを見て傍観していただけでした。時が経ち、忘れ去られていく悲劇をこの小説を通して体験することができました。読後の今、泣きそうになりながら、複雑な気持…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
顔を見せるわけでもなく、声を交わすわけでもなく、ただ気送管で言葉を送り合うRと受付さん。そんな特異な関係の上で、Rの計り知れない苦しみと興味を注がれていく受付さんが一体どんな気持ちで受付の椅子に座…続きを読む
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