『受付さん』とR。受付と利用者。それだけの関係だけのふたりのやりとりは、時差のある、すれ違うこともある文字だけだった。言葉にならない満足感。映画館で、良質な映画を堪能したような満足感でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(177文字)
彼女ほどの凄惨な過去があるわけではないけれど、自傷行為として男性と関係を持っていた私はRのほうに感情移入してしまいました。それを否定せず、ただ聞いてくれる。なんとも言えない距離感が心をふわふわさせ…続きを読む
初めは、リアルな描写にぐんと引き込まれました。テーマは軽いものではありません。届けたい思いが、作者の覚悟が、重く、ただ静かに伝わる、そんな作品です。大人にこそ、読んでほしい。——彼女が…続きを読む
第一話の饒舌な、現実味のない、ふわふわした美しい文章に引き込まれて読み始めました。ストーリーには触れません。でもこれは大なり小なり、誰もが抱きしめている物語なのかなと思いました。第一話と最終話の…続きを読む
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