ふしぎ、ふしぎ、な……

わたしが見ていたのは、幽冥の世界なのだろうか?
わたしが触れていた卵は、形ある幻想だったのだろうか?
わたしがしゃべっていた友達は、姿なき影だったのだろうか?

解決されない事柄は、何て甘美で、ぞくっとするうすら寒さだろう。
答えはなくて、よい。

このレビューの作品

天使の石棺。