タイトルが私たちに幾通りもの可能性を語りかける
- ★★★ Excellent!!!
生活に困窮した主人公加連は、仮想空間のバイトに採用されるが、目覚めたとき、そこは見知らぬ砂浜だった。
同時に採用された仲間たちと困惑しつつ、底での生活をはじめるが、思いもかけない事態が彼らを襲う。
そして主人公はある疑問に捉われる。
――これははたして仮想の空間なのか?
いわゆるクローズドサークルのミステリ。
タイトルが秀逸。
ラストの独白と重なり合い、私たちに幾通りもの可能性を語りかける。
読まなきゃ損。