すべての要素が絡み合うと、ラブコメはここまでおもしろくなるのだろうか?

 タイトルがすべてを表しているのだが……。
 恋愛に臆病で消極的だった、このおじさん(魔法使い)が、職務(副業)遂行中に、ひとりの女子大生を助けてしまった。成り行きで……。

 かかわりを消し去るために、魔法で記憶を操作するも……、何故か、うまく機能せず。それどころか、彼女は交際を申し込んでくる始末。
 それも、かなり強引に……、グイグイと……。

 彼女の押しの強さに負けた形で、主人公が選ばされたのは……、魔法使いの助手。
 この選択、この距離感、ヒロインを下の名前で呼べないのは、誠実さの表れでもあるけれど。う〜ん、誠にジレったい。そして、そこが、実におもしろい!

 主人公が囚われている恋の駆け引きは、ヒロインによって用意されたシナリオなのか?
 魔法使いというファンタジー、おじさんというリアル、こころの欲望という重いテーマ、そして、かわいらしいヒロイン。
 それら、すべての要素が絡み合うと、ラブコメはここまでおもしろくなる!

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