機械式自殺の手引き

20XX年、日本。そこではロボット工学の発達により、人間に近いAIロボット【エメリッヒ】が作られとても身近な存在になっていた。エメリッヒは人々を守る存在になり、特に、犯罪率の低下に一足買っていた。

警察ではエメリッヒの導入が進んでおり、地域のパトロール、交通整理なども行ってくれる優秀な存在だ。

そんな世の中でロボットを毛嫌いする刑事の鷹山は、暇でいて平和な日々を淡々と過ごしているだけだった。

ある日、彼の管轄である江ノ島で殺人事件が起きたとの一報を受けとる。だが、死んでいたのはAIロボットであるエメリッヒ。何が起きたのかログを確認すると、殺害の形跡はなくエメリッヒの自殺だと断定された。

AIロボットの自殺はシステム的にあり得ないとされるなか、鷹山は独自に捜査を始める。

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