【お知らせ】カクヨムコン8で拙作『みんなこわい話が大すき』がホラー部門の大賞をいただきました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。現在書籍版発売中で…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(668文字)
この作品を一言で表すなら、現実(リアル)であるということだろう。主人公の苦悩、見る風景、その全てが圧倒的現実として押し寄せてくる。それこそ、これは自身の記憶であると錯覚するぐらいには。そして、物言…続きを読む
それは豊かな苦悩の濁流です。 世界を見つめる瞳は疲弊し澱み、決定的な破局を迎えることもなくぐずぐずと饐えていく彼の生活を写し取ります。 つまりは表現がとてもいいのですよね。 読み手が気を抜い…続きを読む
文学に登場する虫や植物は、かよわい生命体として描かれがちなものなのかもしれません。この小説を読んでいて、十数年前に市役所のエレベーターの壁に止まっていた「うりは虫」を思い出しました。こんなところ…続きを読む
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