概要
遂に解雇寸前まで追い込まれ、「異世界PIP(業務改善プログラム)」を受けることに。
しかし葉子の担当者として現れた「異世界人」──神城悠季には、何故か見覚えがあった。
ひと昔前ならば、社員解雇の目的で使用されがちだった「PIP」。
葉子も解雇を覚悟していたが、悠季は常に彼女の味方だった。
次から次へと起こる会社のトラブル。追い込まれる葉子。
だが悠季はそのたびに葉子を助け、意地悪先輩から守り、遂には彼女の周囲にはびこるパワハラモラハラを暴き出していく。
やがて明らかになる悠季の正体。それは、かつて葉子がプレイしていたゲーム『エンパイア・ストーリーズ』のサブキャラ・イーグルだった。
本来ならば無惨に殺されるはずだったイーグル。その結末に慟哭
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ゲームキャラのほうから現実にやって来る、ブランニュー・ストーリー
異世界に転移とか転生したら、なぜかその異世界が良くプレイしていたゲームとまったく同じ設定の世界で、攻略知識で無双する。
言わず知れたお馴染みのパターンであり、本当に沢山の作品がこのパターンで発表されています。でもこの作品は違うのですよ。なんとゲーム世界のほうから使用キャラが、主人公であるプレイヤーが暮らす現実にやってきます。
このパターン、かなり新しいんじゃないかなあ。
そして始まる虐げられた主人公の、新生の話。つまり二重の意味でブランニュー・ストーリーなのです。
現実に負けそうなかたと、かけがえのない推しを持つかたにお勧め。
6読/119続にてレビュー。 - ★★★ Excellent!!!指導員は異世界人!ブラック企業で孤軍奮闘OLの味方は推しキャラでした
不器用で気の弱いOLの天木葉子は、仕事で失敗が続き、政府が主導する「異世界PIP(業務改善プログラム)」の対象者になってしまう。異世界から異能者を召喚して指導に当たらせるこのシステムで葉子の担当となった神城悠季は、葉子の推しのゲームキャラだった。
推しのゲームキャラが現実の仕事をサポートしてくれるという摩訶不思議なビジネスものです。
物覚えが悪い、ミスが多い、注意力がないと周囲から無能のレッテルを貼られる葉子ですが、彼女の指導員となった悠季は、葉子一人の責任ではなく職場のブラックな環境に問題があると断じます。気の弱い葉子にかわってパワハラ上司に臆せず、ガツン!と正論を叩きつける悠季…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代社会の闇、闇、闇、、闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇!!!!
胸糞の描写がリアルっていうか、ここまで酷くなくても「ああ、いるよなぁこんなヤツ」と激しく共感させられる説得力といえばいいのでしょうか。とにかく胸糞が全身を包んでくれます。
そして主人公にもややイライラしてしまうボク。分からんでもないけれど、プライベートなことはもうちょいどうにかできたのでは? とモヤモヤ。そこまで追い詰められていたてことなんでしょうけど。いや、でも……
とまぁ、こんな風に気が付けば物語にのめり込んでしまいます。
はたして主人公は盗賊と出会ってどうなるのか。幸せになるのか、ある意味で更なる不幸が待っているのか。是非皆さんもこの作品を読んで二人の行く末を案じてみませんか?