一文一文のセンスに痺れました。クジラが大好きなので尚更…。素敵な物語をありがとうございます!
勉強漬けに毎日に、行き詰まりを感じる中学三年生の大弥。ある日、家の近所の海岸に、鯨の死体が流れ着いたと聞き、見に行くことに。幼い頃に見た夢と、苦しい現実とのギャップが、見事に重なり合い、昇華される一作。生きていると壁にぶつかり、苦しむことはあると思います。そんな時に、明るく励ましてくれる人と、見方を変える発想が大切なんだと感じました。
夢月七海様主催の自主企画『同題異話・七月号 鯨よりも深く』参加作品。空を飛ぶ鯨を見にいくんだ、と夢を語る少年が押し寄せてくる現実に沈み込んでいく。潰れてしまいかけるその前に、沈み込んでいくその時に、少年は少女と再会する。暗くなっていく感情からの転換に、とてもスカっ! とする気持ちと、登場人物二人がとても可愛くて、幸せになれるお話でした!
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