概要
心理、背景描写に拘った異世界転生物
戦乱の世の中で望んだのは平和な世界。俺は帝国を壊す、その為に英雄として期待を背負って殺し続けた。いつからだっけ? 空を見上げるようになったのは。いつからだっけ? 背負ったものが重く感じたのは。いつからだっけ? 生きてることが辛くなったのは。……何もかもが間違いだらけだった。でも、まだ俺には。とそれでも、残る大切な物の為に戦い続けた。そして全てを失ってしまった。ごめんね、俺ももう行くから。死の香りをさせた世界の中で、失ったと思った大切な物に抱かれ、待ち望んだ終わりを迎える。これで俺達の物語が終わるんだな。俺たちの死が世界の歯車となることを願う。そして。全ての感覚が薄れていき、次第に何も感じなくなった。……夢? 目覚めると真っ暗な視界。ここはどこだ?
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