概要
遠い夏祭の思い出。祭笛の音。涼しげなあの面影と、微かな一瞥。
この春に、10年間連れ添った夫と離婚した紗栄子。
重く苦い思いを抱えたまま実家に戻った夏、紗栄子は久しぶりに地元の祭に出かける。
夏祭の喧騒に蘇る想い出と、祭囃子の行き過ぎた後に出会ったもの。
重く苦い思いを抱えたまま実家に戻った夏、紗栄子は久しぶりに地元の祭に出かける。
夏祭の喧騒に蘇る想い出と、祭囃子の行き過ぎた後に出会ったもの。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!祭笛が予感を連れてくる。
不妊治療の末、主人公の女性は離婚を決意した。
実家に戻った女性は、母の勧めで神輿が有名な祭りへと繰り出す。昔の服に着替え、髪を結うと、幼かった頃の自分に戻った気がした。祭りは人で溢れかえっていた。
神輿を担ぐ人々。それを見るために集まった人々。そして祭囃子を奏でる人々。そんな祭囃子の中に、私はある人を探してしまう。囃子の中で笛を吹く彼だ。
しかし時間とは残酷なことに、少女だった主人公は毎年彼を探していたのに、見つからなくなっていた。もうそれは過去の話し。
ところが、主人公の前に、意外な人物が現れて……?
祭囃子の情景が浮かぶ、素敵な作品でした。
是非、御一読下さい。