不幸が重なる度にその重みがやがて得られる喜びを大きく深くする

 ざまあ系も好きけど、みんな同じでちょっと飽きたと言う人におすすめです。
 世の中はそんなに簡単に物事は好転しないし、大半のざまあ系の挫折や逆境はヌルすぎると思うのは私だけでしょうか?
 この作品では丁寧に主人公の逆境が描かれていて、その逆境の中でも腐らず、縋るかのようにひたすら剣技を磨く主人公には心を打たれます。やがて、その苦境の分だけ、なおさらその苦労が報われる瞬間が尊く、読んでいて爽快感に満たされます。
 また、単純に善悪を決めつけないのも話を深いものにしていると思います。
 「盾勇」好きの人にぜひ読んでもらいたいです。

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