星架ランナー

作者 一初ゆずこ

決して明けない夜の世界で、記憶の深淵から響く歌声に耳を傾けて

  • ★★★ Excellent!!!

物語は、記憶喪失の大学生・零一が『常夜』と呼ばれる不思議な世界に辿り着いたところから幕を開けます。
零一は謎の少女・エリカと共に、自らの状況やこの世界のことを探り始めますが……

記憶が欠けたまま暮らす住人たち、零一と同じタイミングで常夜に流れ落ちた隕石、そして知っているはずなのに思い出せない歌。
零一をはじめエリカや住人たちはなぜ常夜に来たのか、そもそも常夜とは何なのか。
美しい終末世界の中で謎を追っていく展開は、さながらノベルゲームのようです。

少しずつ明かされる常夜の秘密や、天啓のように蘇る記憶から、現実世界で零一の身に重大な何かが起きたことが分かってきます。
はっきりとは思い出せないのに、それが忘れてはいけない大事なものだったことだけは分かる。
そんな切ない息苦しさこそ、本作一番の見どころだと思います。

焦りを伴うスローライフに、時おり挟まれる飯テロ、そしてどんどん濃さを増していく住人たちとの結び付き。
はたして零一は記憶を取り戻し、現実世界へ戻れるのでしょうか?
まだまだ謎が多く、先が気になります。
皆様もぜひ、常夜の秘密を追いかけましょう!

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

「常夜」と呼ばれる不思議な世界。
そこへ記憶を失くした大学生・零一が流れ着いたとき、世界に星が降り始める。

記憶喪失の零一視点で話が進むため、世界のことも、周囲の人々のこともわからない状態からのス… 続きを読む

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