概要
あの時、私はどうにかしてあなたを自分のものにしてしまいたかった――
子ども向けバレエ教室の講師である42歳の美乃里(みのり)は、ある日娘ふたりの体験レッスンにやってきた39歳の主婦、純玲(すみれ)と出会う。
4歳でバレエを始めてからバレエ一筋に打ち込み、他のものを何も望まずに自分を律してきた美乃里だったが、夢だった留学もバレエ団への入団も叶わず、バレエ講師として重ねる年齢に怯えを感じていた。
純玲が娘ふたりに囲まれ、夫の収入で穏やかに暮らしていることを見て取った美乃里は、彼女を「住んでいる世界が別の人」だと思ったが……。
4歳でバレエを始めてからバレエ一筋に打ち込み、他のものを何も望まずに自分を律してきた美乃里だったが、夢だった留学もバレエ団への入団も叶わず、バレエ講師として重ねる年齢に怯えを感じていた。
純玲が娘ふたりに囲まれ、夫の収入で穏やかに暮らしていることを見て取った美乃里は、彼女を「住んでいる世界が別の人」だと思ったが……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!小説の題名がこんなに心を捉えるなんて
「どうにかして」題名に心を捉えられてしまったのです。
配偶者が有りながら、誰かを好きになってしまうことは、罪なのですか?。
自分を満たしてくれる存在を愛することは、とても自然なことだと思うのです。
その存在を愛さないことのほうが難しい。
おおきた様の作品は、すでに築いた家族をないがしろにはしない、相手の人生も、自分自身の人生も、その家族も大切な存在として表現する。
未来に向けて、どの様な選択が賢明なのか、そのようなことを感じる、主人公さんたちの行動です。
でも、この小説の二人の女性は、どうにかして、二人で生きていくことを、描いてほしいと思うのです。