国立水族館ペンギン担当

作者 九乃カナ

斬新な世界と異様な事件

  • ★★★ Excellent!!!

日本から独立したグンマというキャッチーな世界設定。そして読み手を惹きつける軽快な文体に、冒頭から楽しませていただきました。
主人公・壮介はグンマの国立水族館でペンギンの世話をしており、そこでペンギンのスケッチを描きにきたヒロイン・相内さんと出会うところから、この物語は始まります。
壮介と相内さんとの間のラブコメ的な要素や、おしゃべりができるエンペラーペンギン・ペンスケというファンタジーな要素も本作の大きな魅力ですが、本作のカテゴリはあくまでミステリーです。
独特な世界の中で、水族館やクラゲを飼育している主人公の自宅、また相内さんの通う芸術大学など、場面が目まぐるしく変わり、どこで事件が起きるのかと想像しながら読むのはワクワクしました。そして遂に姿を現したのは密室殺人事件です!
探偵役を務める壮介の推理は小出しにされ、最後の最後まで目が離せません。
また所々で披露される水族館やペンギンの生態についての豊富な知識も楽しかったです。続編を期待しています。

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