概要
魔女と死神の呪いを解くため、俺は戦い続ける。愛しい絵莉の命を救うために
児童養護施設出の俺(高木尚人、19)は札幌のファミレスでアルバイト生活をしていた。雪の朝、女(上原絵莉、39)が訪ねてくる。彼女は俺に伝えた。富豪の母方の祖母がおり、俺に会うことを願っている、と。彼女から贈られた魔法の仮面を被り、東京の祖母のもとに向かう。祖母は俺に母の遺骨があるという石塔を捜し出すことを命じた。祖母の養子(寺島尚人)となり、父母や寺島家の謎を解くために、絵莉と共に北海道の地を駆け巡る。そして、絵莉はぼくにとってかけがいのない存在になっていく。
祖父の書斎で驚愕な事実を知る。終戦後大陸からの帰路、祖父は三つの願いが叶うという仮面と杖を手に入れたこと。第一の願いが叶い、祖父は巨万の富を得たこと。しかし同時に多くの犠牲者を生み、その悪霊たちに命を狙われるようになったこと。その巻き
祖父の書斎で驚愕な事実を知る。終戦後大陸からの帰路、祖父は三つの願いが叶うという仮面と杖を手に入れたこと。第一の願いが叶い、祖父は巨万の富を得たこと。しかし同時に多くの犠牲者を生み、その悪霊たちに命を狙われるようになったこと。その巻き
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!アイデンティティと愛を探求する青年の大いなる冒険
謎を追うサスペンスフルな展開と、その豊饒な味わいが堪能できる良作です。
北海道のファミレスで皿洗いバイトをする児童養護施設を出た発達障害の青年・尚人は、ある雪の降る夜に悪霊に取り憑かれた男に襲われる。そこをミステリアスな女性に助けられ、彼の人生は一変する。彼を助けた女性・絵莉は、巨大企業の会長の秘書だと言う。また、その会長とは青年の祖母であるらしい。彼女から被ると幸せになれるという不思議な仮面を授けられた尚人は、巨大企業の御曹司として東京へと連れて行かれる事になる――。
東京に連れて行かれた尚人はそこで大企業による手厚い教育を受け、そして莫大な時間と富と権力を得て、洗練された男性へと変貌を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!仮面と杖の謎、両親の謎。答えを探し続ける青年の骨太なゴシックミステリー
アルバイトで生計を立てる青年・尚人のもとに、運命の使者が現れる。
その女・絵莉に連れられた先に待っていたのは、富豪の祖母との邂逅だった。
祖母に告げられ、自分の両親の謎を捜して。
尚人と絵莉は、バイクで両親所縁の地を駆け抜ける!
ファンタジー要素とミステリー要素が濃厚に絡み合い、格調ある、薄暗い画面の邦画のような雰囲気を生み出しています。
尚人が与えられた「仮面」や、各地に残る様々な手がかり。
ひとつひとつが意味を持って現れ、次なる謎へと誘います。
ずっしりとした読み応えの、骨太なミステリー。
分厚い本を読んでいるような、邦画を鑑賞するような感覚で、どうかじっくりとご堪能下さい。