筆力に感服いたしました。
健気な主人公の恋心を応援したくなりました。それに、インドクジャクの迫力と怖さ、解ります。ギラギラして、変質者のような求愛行動だったのでしょうね。
女の子が男の子を好きになるのは理屈じゃありません。恋心を抱くと男の子が持つ多少の欠点は目に入らなくなります。……しっかり目に入ってるじゃん。目を覆い隠せないほど欠点が大きいじゃん……という訳で、とっても大好きなところと、とってもとっても大嫌いなところと、好きな男の子を見て裏腹な感情を抱える女の子の泣き笑い! 恋を成就させるためなら頑張る! そしてテンパる!!!ネタバレはしませんが、本当に主人公の未来はどうなることやら。読者の心拍数が上がります。他人がテンパっているところを見るのは楽しいんですけどね。
恋の相手は、私じゃなくて……?あと数ミリの距離が、羽一枚ぶんは遠かった――。これは、笑えて泣ける、乙女の『ガチ片想い(詳細な生態描写付き)ラブコメ』です!
起承転結など一切なく、感情だけで最初から最後まで完結しているところにとても面白く読ませていただきました。目の前の女の子が、クールに話している「うら」でこんなにあれこれ考えていると思うと、これから実生活でものすごく会話に悩みそうです。ちなみにぼくの父親はホンモノの野鳥の会の会員でした。
ピンチが訪れたときの、恋する乙女の思考。空想や妄想も入り交じった怒涛の感情が押し寄せてくる。好きな男性とピンチの板挟み!この極限状態に頭に浮かぶ数々の思い。これって半分、走馬灯を見ているとも言えるのでは!?物語はまったく進みません。ただただパニクる乙女が面白いお話です。
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