起承転結など一切なく、感情だけで最初から最後まで完結しているところにとても面白く読ませていただきました。目の前の女の子が、クールに話している「うら」でこんなにあれこれ考えていると思うと、これから実生活でものすごく会話に悩みそうです。ちなみにぼくの父親はホンモノの野鳥の会の会員でした。
ピンチが訪れたときの、恋する乙女の思考。空想や妄想も入り交じった怒涛の感情が押し寄せてくる。好きな男性とピンチの板挟み!この極限状態に頭に浮かぶ数々の思い。これって半分、走馬灯を見ているとも言えるのでは!?物語はまったく進みません。ただただパニクる乙女が面白いお話です。