主人公は都内の大学に通う大学生の東江(あがりえ)きよのさん。
彼女は同じ大学に通う宇賀神(うがじん)先輩に想いを寄せています。
二人は大学の敷地内のカフェテリアのオープンテラスで、サークルの夏期合宿について打ち合わせをしていました。
サークル名は『野鳥の会』。
そんな二人の前になんと迫力満点なとある鳥が現れます。
鳥や昆虫、小動物が苦手なきよのさんは先輩に嫌われまいと、苦手な動物が至近距離にいてもガッツで頑張りますが――。
勢いがあるため、一気に読めてしまいます。
先輩の真の姿を知っても、なおその想いは変わりません。
少女小説の面白さがこれでもかと詰め込まれています。
ぜひご一読を!
いやあ……
このお話ちょっと、衝撃過ぎましたね。今でも目眩が……。
八千文字ほどの作品だったのですが……
ええと、まず物語の舞台は、都内にある動物園の近くの大学らしいので、
察するにT動物園で、大学はC大学か、M大学なんでしょうかね。
そこでね、主人公はウガジン先輩が好きで、ウガジン先輩はインドクジャクが好きで、
主人公はインドクジャクが怖くって、それでも好きな人の前で虚勢を張ってしまって、切ない。
この部分を超強烈にフォーカスした8千字の物語なんですよ!!
クレイジーすぎる!(めちゃ褒めてます)
このー、一歩進んで二歩戻る的な展開が、永遠続くっていう展開も、もはや新鮮ですし、
ワードセンスが天才すぎるので、三行に一回爆笑できるし、
これねー何より……
頭に残るんすよ!!
ウガジンが!!!
絶対計算してやってますよねこれ!!
ウガジンが、八千文字の中の数%占めてるんですよ 笑
最後の方、主人公のフルネームがわかる頃にはもー、ウガジンウガジンしてて!!
天才だわ。これは。
間違いなく、今までにない体験を与えてくれる一冊です。
主人公を応援するか……
いいからお前から行けええ!!! とモヤモヤするかの二択ですが……
あとインドクジャクも頭に残る!!
これちょっとすごいです。
ぜひ、ご一読を。お薦めいたします。