優の休憩所

　光井優は高校2年生春、雨の日に学校でも姫と言われるほど有名人である宇野綾香が公園で傘を持たず一人ブランコに座っている所を発見する。

　優はその光景は無視することが出来ず、宇野綾香に話しかける。

　その行為はちょっとしたお節介をして終わるはずだった。

　しかし、優は様々な思惑の元、宇野綾香を見守ることになってしまった。

　見守ることを終わる条件は宇野綾香が立ち直ること。

　最初は一緒に帰るだけだった、それを少しずつ優は変化を与えていく。

　それによって少しずつ彼女に変化が現れる。このまま上手く行くはずだった。

「この写真に写っているの、あなたと宇野さんでしょ！どうして一緒にいるの？」

　だけど、現実は甘くはなかった。

　これは耐えきってしまった一人の少年とそんな少年から勇気…続きを読む