主人公育成論

　私立創栄高等学校。
　そこはどんな社会でも勝ち抜いていける本物の力を育むことを教育理念とした、既存の学校とは全く異なる教育システムを採用した学校だった。
　完全没入型仮想現実を利用して仮想世界内で死亡した場合は即退学というルールが課せられ、1年で約半数、卒業時には入学時のおよそ2割しか残らないという常識的にありえない場所。
　どうしてもいつも将来のことを気にかけてしまい、今を心の底から楽しめない、そんな自分を変えたいと願う柿谷一希は創栄高校へ入学する。
　待ち受けるは数々の難題。
　賭けるのは自身の人生。
「まずは己が凡人であり、非力で弱いことを理解しろ」
「思考という武器の価値を知れ」
「強くなることの喜びを心に刻め」
　刺激に満ち溢れた高校生活が幕を開ける。

　この作品は小説家になろうでも掲載しています。