現在活躍中のカクヨム作家達が、小説を救うために立ち上がるSFバトル譚

 第101話『「カクヨム」より通達』まで読んでレビューを書かせて頂きます。私のよく知るカクヨム作家さん1名がまさかの敵として登場した場面から引き込まれ、ここまで読み進めるに至りました。

 書いたことがVRフィールドに反映され、自作品に登場する能力を使って戦える「カクヨム」の世界。ファンタジーやチートスキル、ハーレム、異世界転生など何でもありの電脳空間。そこへ創作の破壊を企む侵略者「エディター」に対抗すべく、本作では実在する作家達と“まだ小説を書いたことがない”青年が、多種多様な戦いを繰り広げます。
 魅力は何といっても、登場する作家及び作品の活躍でしょう。戦闘向きとは思えない方でも意外な力を発揮する、なんてこともあります。原作を知っていればいるほど読む時の楽しみも増えていくでしょう。
 それだけでなく、先が読めないストーリー展開も本作の面白いところです。エディター側も感染した作品を悪用し様々な攻撃を仕掛けてきますし、前述したように一部の作家が脅威となって一行に立ちはだかることも少なくありません。SFバトル小説としての読み応えもあり、各原作が未読の方でも楽しく読めます。

 さらに読み進めていくと、書き手の皆さんが創作を愛していることがよく伝わってきます。それぞれの人物と作品に魅力があり、集えばどんな困難も面白い物語に変えてしまえそうなパワーを感じられます。
 本作にて知らなかった著作に出会った際には、ぜひ原作をご覧になってみてください。専用の自主企画より各リンクを辿れるようです。

 多くのカクヨムユーザーの方々に、本作のような自由かつ面白い小説があるということを知って頂きたいです。

 続きも楽しみにしています!

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