宝とは掛けられてきた時間と希少性、つまり思い入れと掛け替えのなさによって価値を増していくものです。そして、その価値は宝のことをよく知らない他者からすれば分かりにくいものでもあります。今まさに起きていることが描かれているような本作を拝読して、上記のことを深く考えさせられたように思います。願わくばこの惨劇が一刻も早く終息し、あらゆる人達の宝が安心して守られる世界になりますように。
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