「ミギニコロン」という不思議な言葉。何回も繰り返すこの言葉からお話は始まります。主人公の瑞希は卓球部の夏合宿中。悪夢と自分の悲鳴で起きるとまだ真夜中。友人を起こしトイレに行ったり、怖いから手をつないで寝たりして。怖いのにネタにしちゃったりして。合宿朝練も、みんなと頑張る様子が生き生きと描かれています。まるで高校時代にタイムスリップしたかのように、合宿の一員に加わった気分を味わえました。とても軽快なお話です。
主人公は卓球部の女子高生。ことの始まりは三泊四日の合宿でした。悪夢を見た主人公、瑞稀。合宿での生活を送る中、夢の内容がチラホラ脳内を過ぎる。登場人物一人一人が自然な魅力を持っており、サラっと読めてしまいます。場面や情景も想像しやすく、まるで御手本のような作品でした。読んで後悔無し。読後感も素晴らしく、清々しい気持ちになれるはずです。一読推奨で御座います。
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