謀神。現代まで続く『長州閥』の祖。

江戸時代。元旦、夜明け前。
筆頭家老が単身密やかに殿様の前に現れて。
「討幕の準備は万端、整っておりますが?」と問えば。
殿様、「いや。未だ機にあらず」と答える。
毛利家には、そんな正月の秘儀があったと伝わる。

そして、幕末。尊皇攘夷から討幕へと、終始中心的役割を担ったのが毛利長州藩である。

時代は移り現代に於いても、山口(長州)出身者が数多く首相の座に就いていることは自明だ。

戦国末期から現代に至るまで。本邦に絶大な影響を与え続ける毛利長州。その産みの親が『毛利元就』、その人である。
本作は、そんな毛利元就が『多治比元就』と名乗っていた、若かりし頃の物語。

是非ご一読を。オススメですっ!

その他のおすすめレビュー

呪文堂さんの他のおすすめレビュー186