あなたにとっての復讐とは、善し悪しとはなんですか?

ご縁があり、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきたいと思います。

殺しを生業としている男性、立花と彼に同行している幼く美しいミナ。そんな彼らが公園のベンチにて記憶をなくした一人の男性、翔と出会うところから物語は始まります。拾われた翔は、彼らの仕事を目の当たりにします。しかし何故か、立花とミナの仲は、あまり良くはなさそうでした。

人を殺すことを頼んでくる人間に、ロクな奴はいません。殺し屋である立花は、復讐だけは受け付けないという信念こそあるものの、それ以外は全くの無頓着。その為、例え依頼主が間違っていようと、それこそ相手の方が殺されるべきだと思ってしまおうと、立花は容赦なく頼まれた相手を殺します。善も悪もなく、後に残るのは死体という結果だけ。しかし、それだけでは終わりません。

皆さんは地獄にも花が咲くことを知っていますか? 私はこの物語を通して、初めて知りました。
作者様の類まれなるセンスによって紡がれる、彼らの会話の数々。決して難しい言葉を並べている訳でも、長々と語っている訳でもありません。短い中に込められた彼らの感情と、そこから垣間見える、彼らの本当の望み。

記憶、復讐、あるいは救い。この物語から、あなたは何を感じられるでしょうか。様々なキャラクター達が織りなす群像劇。
他の皆様も、是非読んでみてください。

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