悪魔はどこにいる? 心理実験から見える、真実の物語。

こちらはとある大学の准教授の男性が主人公です。
ひょんなことから彼の「准教授」という立場が危うくなり、その立場を守り抜くため、彼の人生をかけた論文作りを始めることになります。

彼は「悪魔」を題材にした小説に出会い、人間の悪を研究していくことに決めます。そこからとある実験を始めます。
学生たちを高額時給で雇い、人狼ゲームのような犯人捜しを行う実験です。

この心理戦がストーリーの要になっており、とても興味深い内容となっています。
そして、何よりそこへ向けた主人公の想いにぜひ注目していただきたいです。
彼はいつの間にかどんどんと闇へ落ちていきます。
本人さえ気が付かない部分で様々な事柄が起きていきます。
なのにやはり気付かない。
人間何かに追い詰められたり、大切な立場が危うくなったりすると、誰しもこの主人公のようになるのではと、教訓のような物語でもありました。ラストは不意打ちを食らったかのように泣いていました。

彼の最後はどうなってしまうのか。
悪魔とは一体何なのか。
この真実をぜひ読んで知っていただきたいです。

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