気が付くと自分の心を覗き見していた。

人が生きている。ほとんど名前しか出てこないような人達でもどんな人なのかが見える。
物語と言うか、一時的に主人公に憑依して人生の1部を眺めさせてもらった、そんな感覚。
ボクはまだ高校生で卒業論文どころか大学入試すらまだ先の事みたいに捉えているはずなのに物語に合わせて焦ったり落ち込んだり励まされたりを自分の物と捉えていた。

そして心を揺さぶられるセリフは多分自分が求めている言葉なんだと思った。
いつの間にか自分も知らなかった心の窓を覗き見していた。
読んでよかったと本気で思える。

一言で言うと面白い。

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