過去はキャンバスに叩き付けられ消える

読み手の網膜を焼くのは黒と赤だけで塗り潰された絵。その絵の主は、ありのままで接してくれる「友」を得て変わる。ネタバレになるのでこれ以上は書けませんが、ちょっと特殊な環境、生い立ちにおかれた少女の小さな成長ストーリーです。あなたの心に絵の具はありませんか? 最後まで読めば、少量なら心のキャンバスに消せるかも知れません。どんな色でも。お薦めです。

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