中世では性交の際に王様の許可が必要だったとか

この物語を読んでいると二つのエピソードを思い出しました。
一つは中世では性交の際に王様の許可が必要だったらしいということ。
『Fornication Under Consent of the King(王に承諾された性交)』と記された許可証が必要で、それを持たずに性交してると罰せられたとか。
その文言の頭文字を並べると『FUCK』になり、それがいわゆる『ファック』の語源といわれています。
すなわちファックとは王に許された行為という大変高貴な言葉だったのです。
ちなみにこの説自体はアントワネットさんの「パンがなければケーキを食べばいいじゃない」やダーウィンさんの「生き残るのは強いものでも賢いものでもなく変化に対応できるものだ」と同じく、有名だけどデマなんだそうです。
でも、こういう俗説はきらいじゃないです。

もう一つのエピソード、こちらは実話。
子供のころ、とある映画の試写会的なものに参加すると上映後に原作の小説をプレゼントしてもらいました。
それがすごく嬉しくて、しばらくそこで読んでいた記憶があります。
なぜそんなことを思い出したのかといいますと、本作はとても映像的な体験ができ、それは読書というより映画鑑賞に近いものでした。
作品自体、独創性と完成度が高く、てっきり既に書籍化されているのかと思いきやまだだったので驚きました。こんなに面白いのに。
あのときの体験をまたしたいので、書籍化と映画化を願います。

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